Binanceといえば世界最大級(記事公開時点、取引高ベース)の仮想通貨取引所として有名ですが、2022年に国内仮想通貨取引所「サクラエクスチェンジ」を買収する形で暗号資産交換業登録を行い、2023年にはバイナンスジャパン(※)として正式に日本市場への進出を果たしています。
日本の規制上、Binance で提供されている機能の一部がバイナンスジャパンでは利用できませんが、それでも50種類以上の仮想通貨を売買でき、日本円による売買にも対応しているなど、魅力を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、バイナンスジャパンの口座開設や入金方法、仮想通貨の取引方法などを初心者の方にもわかりやすく画像付きで解説していきます。
※運営会社はBinance Japan株式会社ですが、本文中ではサービス名として表記されている「バイナンスジャパン」とカタカナにて記載しています。
目次 |
Binance Japan(バイナンスジャパン)の使い方①口座開設
バイナンスジャパンは公式サイト・公式スマホアプリともに日本語に対応しており、公式スマホアプリを使った場合は、最短即日で口座開設が完了します。
それでは、バイナンスジャパンの公式アプリを使った口座開設方法について見ていきましょう。
用意しておくもの
バイナンスジャパンの口座を開設する際は、以下のものを用意しておきましょう。
● メールアドレス
● 本人確認資料(下記のいずれか)
○ 運転免許証
○ マイナンバーカード
○ 運転経歴証明書
○ 特別永住者証明書または在留カード(外国籍の場合)
なお、バイナンスジャパン のアカウントはGoogle IDまたはApple IDで作成することも可能です。
また、生体認証機能付きのスマホや二段階認証アプリを使うことでアカウントのセキュリティを高めることも可能ですので、可能な範囲で事前に揃えておくと良いでしょう。
※このページに掲載されているスクリーンショットは、情報提供を目的として使用されています。著作権は各権利者に帰属します。
アカウント作成
それでは、さっそくバイナンスジャパンの口座開設手順を見ていきましょう。
バイナンスジャパンのスマホアプリは、バイナンスジャパン公式サイトから入手できます。
初回起動時には次のような画面が表示されます。
「登録/ログイン」をタップし、続いて表示される画面下部にある「バイナンスアカウントの作成」をタップしましょう。
バイナンスジャパンのアカウントに使用するメールアドレスを入力し、「次へ」をタップします。
指定したメールアドレスに認証コードが届きますので、アプリの入力欄に転記して「次へ」をタップしましょう。
バイナンスジャパンのアカウントに使用するパスワードを入力し、「次へ」をタップします。
最後に招待の有無を選択のうえ「次へ」をタップしましょう。
以上で、バイナンスジャパン のアカウントは作成されます。
この時点ではまだバイナンスジャパンを使って取引を行うことはできませんので、引き続き本人確認(KYC)の手続きを進めていきましょう。
本人確認(KYC)
バイナンスジャパンのスマホアプリでアカウントの作成が完了すると、そのまま本人確認(KYC)の画面に遷移します。
居住地と国籍を選択し、同意事項をチェックのうえ「次へ」をタップしましょう。
本人確認書類の撮影プロセスが始まります。
提出(撮影)する本人確認を選択のうえ、先へ進みましょう。
画面の案内に従って、本人確認書類の撮影をしてください。
本人確認書類の撮影が完了したら、続いて顔写真の撮影が始まります。
こちらも画面の案内に従って撮影を行いましょう。
撮影が完了すると、顧客情報を入力するフォームが表示されます。
ここで入力する主な項目は下記のとおりです。
● 氏名
● 生年月日
● 住所
● 性別
● 職業
● 年収
● 金融資産
● 利用目的
● 投資経験
● 内部者該当性
● 外国PEPs該当性
全ての入力が完了すると、審査が開始されます。
バイナンスジャパンの口座開設審査は最短即日で終了します。
審査結果はバイナンスジャパンのスマホアプリおよびメールアドレスに通知されますので、結果が届くまで待ちましょう。
Binance Japan(バイナンスジャパン)の使い方②入金方法
バイナンスジャパンは日本円の入金に対応しているため、仮想通貨を全く持っていない状態からでも取引を開始することができます。
バイナンスジャパンの口座に日本円を入金するにはスマホアプリ下部の「ウォレット」を選択し、続いて表示されるウォレット画面で「入庫」をタップしましょう。
入庫する資産の選択肢が表示されますので「JPY」を探して選択します。
JPY(日本円)の入金は、銀行振込によって行います。
振込先銀行はGMOあおぞらネット銀行または住信SBIネット銀行から選択できますので、都合の良い方を選びましょう。
銀行を選択すると、金額の入力欄が表示されます。
入金予定の金額を入力し、「次へ」をタップします。
振込先口座情報が表示されますので、指定された内容の通りに、ご自身の銀行口座から振込を行いましょう。
振込が完了すると、着金から1営業日以内にバイナンスジャパンの口座に残高が反映されます。
Binance Japan(バイナンスジャパン)の使い方③仮想通貨の取引方法
バイナンスジャパンの取引方法には、「販売所方式」と「取引所方式」の2種類があります。
なお、それぞれの方式のメリット・デメリットについて関連記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
バイナンスジャパンのスマホアプリで仮想通貨を取引するには、画面下部のメニューから「取引」を開きます。
すると、「取引所方式」での取引画面が表示されます。
取引したいペア(BNB/BTCなど)を選び、購入・売却を指定のうえ、注文内容を入力しましょう。
なお、バイナンスジャパン の「取引所方式」では豊富な注文方法が用意されています。
● 指値
● 市場(成行)
● Stop Limit
● Stop Market
● トレーリングストップ
● OCO
● アルゴ注文
このうち、多くの取引所でも利用可能な一般的な注文方法は価格を指定する「指値」と現在の価格で取引する「成行」でしょう。
「成行」については、日本においてはあまり一般的ではない「市場」という表記になっているので注意が必要です。
それぞれの注文方法の詳細については、注文時に表示される注意事項をよく確認しましょう。
なお、「販売所方式」を利用したい場合は、画面上部の「販売所」をタップすることで販売所の画面を表示することができます。
元の資金と交換したい銘柄を選択のうえ、金額を入力して「取引」をタップしましょう。
(左は「取引所方式」の画面、右は「販売所方式」の画面)
なお、バイナンスジャパン では50銘柄以上の仮想通貨の取引が可能ですが、直接日本円で取引できる取引所ペアはBTC/JPYやETH/JPYなど一部の銘柄に限定されています。
一方で、販売所方式であれば日本円で幅広い銘柄の売買が可能です。
状況や目的に応じて使い分けると良いでしょう。
Binance Japan(バイナンスジャパン)の使い方④出金方法
バイナンスジャパンに預けている日本円や仮想通貨は、外部の金融機関や仮想通貨ウォレットへ出金することができます。
バイナンスジャパンのスマホアプリで日本円や仮想通貨を出金するには、画面下部のメニューから「ウォレット」をタップします。
続いて表示される画面で、出金可能な銘柄の一覧が表示されます。
それでは、日本円と仮想通貨、それぞれの出金方法について見ていきましょう。
日本円の出金
ウォレットの画面でJPYを選択すると日本円残高の詳細情報が表示され、画面下部の「出金」をタップすることで、日本円の出金画面に遷移することができます。
出金手段を選択し、出金操作へ進みましょう。
なお、初めて日本円を出金する場合は銀行口座の登録が必要です。
画面の案内に従って銀行口座を登録のうえ、出金操作を行いましょう。
仮想通貨の出金
ウォレットの画面で仮想通貨を選択すると、その仮想通貨の詳細情報が表示され、画面下部の「出金」をタップすることで、送金画面に遷移することができます。
送金画面では、送金先のウォレットアドレス、使用するネットワーク、出金したい金額を指定のうえ「出金」をタップしましょう。
なお、ウォレットアドレスやネットワークの指定を誤ると、仮想通貨を喪失してしまいます。間違えのないように、慎重に操作するようにしましょう。
Binance Japan(バイナンスジャパン)の使い方⑤その他機能
バイナンスジャパンでは基本的な売買取引や入出金以外にも、便利な機能がいくつか用意されています。それぞれについて見ていきましょう。
シンプル・アーン(貸暗号資産)
バイナンスジャパンでは、シンプル・アーン(Simple Earn)と呼ばれる仮想通貨の運用サービスを利用することができます。
これはユーザーが保有している仮想通貨をバイナンスジャパンに対して一定期間貸し出すことで、報酬を得ることができるというものです。
日本円の預金などと比較して非常に高い利回りが期待できる一方で、仮想通貨の価格は常に変動しているため、貸付時と返却時の価格差によっては損失を被るリスク(価格変動リスク)も存在します。
バイナンスジャパンのスマホアプリでシンプル・アーンに申し込む場合は、画面左上のバイナンスマークをタップし、表示されるメニューの中から「Simple Earn」を選択しましょう。
自動購入(オート・インベスト)
バイナンスジャパンでは、取引ボットを利用して仮想通貨の自動購入を行うことができます。
取引ボットには、定期的にプラン通りの金額を積み立てるシンプルなものから、事前の設定どおりに安く買って高く売る取引を繰り返すものなど、幅広いアレンジが可能となっています。
取引ボットは24時間休みなく稼働するため、ユーザー本人がチャートに張り付かずとも取引機会を逃さないというメリットがある一方で、予想を超える価格変動によって大きな損失を被る可能性もあります。
バイナンスジャパンのスマホアプリで自動購入を始める場合は、画面左上のバイナンスマークをタップし、表示されるメニューの中から「自動投資」を選択しましょう。
NFTマーケットプレイス
バイナンスジャパンからはNFTを売買できるマーケットプレイスを利用することもできます。
NFTマーケットはBinance Japan株式会社が運営しているサービスではなく、Binanceのグローバルサービスの一つという位置付けですが、バイナンスジャパンのアカウントで利用することが可能です。
また、世界最大級の仮想通貨取引所であるBinanceのプラットフォームを活用しているため、NFT取引手数料が低くなっているのが特徴です。
バイナンスジャパンのスマホアプリからNFTマーケットプレイスを開くには、画面左上のバイナンスマークをタップし、表示されるメニューの中から「Binance NFT」を選択しましょう。
まとめ
この記事では、バイナンスジャパン のスマホアプリを使った口座開設の手順、取引方法や便利な機能の使い方について解説してきました。
なお、仮想通貨取引を通じて利益を得た場合、その所得は「所得税」や「住民税」などの課税対象となり、場合によっては「確定申告」を行う必要が生じます。
税金面を疎かにしたまま仮想通貨取引を行うと、後から追徴課税などを受ける事態にもなりかねません。仮想通貨の税金や確定申告をしっかりと把握したうえで、取引を行うようにしましょう。
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