初心者でもわかる!イーサリアムの使い方、購入方法.jpg

イーサリアムは「チェーンとしてのイーサリアム」と「仮想通貨としてのイーサリアム(ETH)」の両方を包括する言葉として一般的に認識され、仮想通貨単体としての魅力だけではなく、ネットワーク全体としても、近年発展が著しいWeb3(3.0)分野をリードする非常に重要なプラットフォームとなっています。

NFTの購入やDEX、NFTゲームを行うにあたって必要になったという方も多いことでしょう。

この記事では仮想通貨のイーサリアム(ETH)の買い方からイーサリアムチェーンの使い方、取引履歴の確認方法を画像付きでわかりやすく解説していきます。

目次

  1. イーサリアムの基本情報
  2. イーサリアムの買い方・使い方  
    STEP1 イーサリアム(ETH)を仮想通貨取引所で購入する  
    STEP2 購入した イーサリアム(ETH)をウォレットに移動させる  
    STEP3 ウォレットを分散型アプリケーション(DApps)に接続する
  3. Etherscanの使い方・取引履歴の取得方法
  4. DeFiの税金計算ならクリプタクト

イーサリアムの基本情報

上述のとおり、「イーサリアム」はチェーンとしてのイーサリアムと仮想通貨のイーサリアム(ETH)の両方を包括する言葉として一般的に認識されています。

通貨としてのイーサリアム(ETH)に関して詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

チェーンとしてのイーサリアムについては、主な特徴として次のような点が挙げられます。

● スマートコントラクトを活用したDAppsプラットフォーム   
● 基軸通貨のEther(ETH)はビットコインに次ぐ時価総額を誇る   
● ETH以外のトークンも数多く発行されている   
● スケーラビリティの問題を抱えている

近年、Uniswapなどに代表される分散型取引所(DEX)などブロックチェーン技術を利用して構築された、中央集権型の管理者やサーバーに依存しないアプリケーションが提供されています。これらは分散型アプリケーション(DApps)と呼ばれ、スマートコントラクトを実装したイーサリアムの登場によって大きく発展してきました。

そのため、イーサリアムの基軸通貨として使われている仮想通貨Ether(ETH)も多くの人に利用されており、その時価総額は44兆円にも達します。これは、ビットコインに次ぐ2位の規模です。(2024年2月27日時点)

またイーサリアム上では数多くのトークンが発行されており、ステーブルコインのUSDTや、国内取引所でも購入可能なLINK、SANDなどがその代表例です。

一方でイーサリアムは、広く普及したがゆえの課題としてスケーラビリティ(拡張性)の問題に直面しています。

近年はさまざまな対策によって、一時よりも負荷が分散されるようになりましたが、依然としてイーサリアムを使用する際にはガス代に注意を払う必要があるでしょう。                                                                                                         

イーサリアムの買い方・使い方

OpenseaなどのNFTマーケットプレイスやその他のさまざまな分散型アプリケーション(DApps)サービスを利用できるようにするには、イーサリアム(ETH)を支払い手段として持っているだけでなく、イーサリアムチェーン上で取引を行えるように仮想通貨ウォレットを作成・設定し、準備しておく必要があります。

これにより、サービス内での活動が可能になります。

そこで、ここではイーサリアム(ETH)の買い方~さまざまな分散型アプリケーション(DApps)サービスを利用できるようにする手順を説明します。

STEP1 イーサリアム(ETH)を仮想通貨取引所で購入する   
STEP2 購入した イーサリアム(ETH)をウォレットに移動させる   
STEP3 ウォレットを分散型アプリケーション(DApps)に接続する

順に見ていきましょう。

STEP1  イーサリアム(ETH)を購入

日本円で イーサリアム(ETH)を購入したい場合、国内仮想通貨取引所の利用が最も身近な手段と言えるでしょう。

 イーサリアム(ETH)は非常に多く取引される仮想通貨であるため、主要な仮想通貨取引所の多くで取引することができます。

国内取引所の例

● bitFlyer   
● Coincheck   
● GMOコイン   
● DMM Bitcoin   
● SBI VCトレード   
● Binance Japan など

また、既に他の仮想通貨を保有している場合は、その仮想通貨と交換する形で イーサリアム(ETH)を取得することも可能です。

その場合は、 イーサリアム(ETH)と仮想通貨の取引ペアを設定している仮想通貨取引所や、海外の分散型取引所(DEX)などの利用も選択肢となるでしょう。

ただし、国内仮想通貨取引所と異なり海外の仮想通貨取引所には金融庁の監督や日本の消費者保護の仕組みが行き届いていないため、利用する際にはリスクをしっかり考慮して判断する必要があります。

STEP2 購入した イーサリアム(ETH)をウォレットに移動

国内の仮想通貨取引所などで イーサリアム(ETH)を購入した場合、 イーサリアム(ETH)は取引所の口座に保管されている状態になっていることでしょう。

 イーサリアム(ETH)の売買取引を行いたいだけであればそのままの状態でも問題ありませんが、分散型アプリケーション(DApps)などでイーサリアムを活用したい場合には、仮想通貨取引所の口座からMetaMaskなどのウォレットに送金する必要があります。

まず、仮想通貨取引所の口座を開き、出金画面でご自身のウォレットアドレスを登録します。

その後、送金する通貨と量を選択します。これで送金完了です。

※各取引所でUIが異なるため、具体的な方法については公式HPをご確認ください。

なお、ウォレットアドレスはクリックするだけでコピーできます。ミスなく、簡単にアドレスをコピーする小技として覚えておくとよいでしょう。

MetaMaskのインストール方法についてはこちらの記事の中で詳しく紹介していますので、確認したい方はご覧ください。

送金時の留意点

国内仮想通貨取引所では イーサリアム(ETH)の送金はイーサリアムネットワークが用いられるようになっていることが一般的ですが、Binance Japanなどの一部の仮想通貨取引所では送金時にネットワークを選択できるようになっています。

 イーサリアム(ETH)をイーサリアムのガス代等として使用したい場合には、イーサリアムネットワーク上で保有しておく必要がありますので、送金時に誤って別のネットワークを指定しないように注意しましょう。

STEP3 ウォレットを分散型アプリケーション(DApps)に接続

ウォレットをDAppsに接続するには、MetaMaskなどのウォレットをインストールしたブラウザで、利用したい分散型アプリケーション(DApps)サイトにアクセスします。次に、サイト上に表示されているウォレット接続用ボタンをクリックしてください。

ウォレット接続用ボタンはサイトによって「接続」「Connect」「Login」などと表記されています。


Uniswap(分散型取引(DEX))の場合


Opensea(NFTマーケットプレイス)の場合


defitact(複数のブロックチェーン、サービスを横断して一覧化できる管理ツール)の場合

ウォレット接続用ボタンをクリックし、表示される対応ウォレットの中からMetaMaskなどウォレットの種類を選択します。

MetaMaskが起動したら、使用したいアカウントを選択してから「次へ」をクリックし、続いて表示された確認画面で「接続」ボタンをクリックします。


 ウォレットを接続する操作はこれで完了です。

Etherscanの使い方・取引履歴の取得方法

イーサリアムを使って利益を得た場合は、税金計算や確定申告のために詳細な取引履歴が必要になります。

イーサリアムのブロックチェーン上の取引履歴を誰でも閲覧、履歴をダウンロードできるサービスとしてはEtherscanが有名です。

購入したETHをウォレットへ送金したり、そのウォレットを使ってスワップや分散型アプリケーション(DApps)を使ったりなどの取引は、基本的に全てブロックチェーン上に記録されているため、Etherscanを通じて取引履歴をたどることができます。

なお、取引履歴はMetaMaskの「アクティビティ」画面から閲覧することもできますが、あくまでも直近の取引内容を確認するための機能であるため、大量の取引明細の取得には向いていません。

1年間の取引を全てダウンロードしたい場合などの、Etherscanの使い方は次のとおりです。        
 

Etherscanのサイトにアクセスすると、画面上部に検索フィールドが設置されています。

フィールドに自身のウォレットアドレスを入力することで、該当アドレスに紐づく取引履歴を一覧表示することができるのです。

なお、ウォレットアドレスは仮想通貨取引所にウォレットアドレスを登録するとき同様、MetaMaskの画面上部に表示されているアドレスをクリックしてコピーして使用するとミスなく簡単にできます。

Etherscanで取引履歴を検索すると、次のような画面が表示されます。

  
一覧の右下にある「Download: CSV Export」をクリックすることで、取引履歴データをCSV形式でダウンロードすることも可能です。

ただし、一度にダウンロードできる明細件数は5,000件までとなっていますので、取引件数が多い場合は日付を分割するなどして工夫すると良いでしょう。

また、取引履歴は取引の内容に応じていくつかの種類に分類されています。

● Transactions   
● Internal Transactions   
● Token Transfers(ERC-20)   
● NFT Transfers

該当する取引履歴が存在する場合は下図のようにボタンが表示されています。

税金の計算は、利益が生じる可能性のある全ての取引に対して行う必要がありますので、漏らさずに全てを取得するように注意しましょう。

取引を漏らさずに把握するには

Etherscanはイーサリアムにおける取引履歴を取得することができる便利なツールですが、日本語に対応していないうえ、イーサリアム上の情報しか閲覧することができません。

イーサリアム以外のネットワークも併せて利用している場合は、複数のブロックチェーンでの取引を横断的に集計・一覧化してくれる「defitact」の利用がおすすめです。

「複数のネットワークで多数のトークンを保有していて、覚えきれない」   
「いろいろなDEXを利用していて、どこで何をしているか忘れてしまった」

このような際は、「defitact」が取引の内容を自動的に分類して視覚的に分かりやすい形で表示してくれるため、取引の全体感を把握して税金計算の漏れを防ぐことができるのです。

DeFi取引を可視化できるdefitact

「defitact」はMetaMaskなどの対応ウォレットを接続するだけで利用でき、アカウント登録や利用料などもありません。

仮想通貨やDeFi取引を漏らさずに管理したい方は、ぜひお試しください。

DeFiの税金計算ならクリプタクト

イーサリアムのプラットフォームを利用することで、仮想通貨の売買やDeFi、NFT、ブロックチェーンゲームなど多種多様な取引を行うことができますが、取引から利益が生じた場合には税金計算や確定申告が必要になります。

納税額を確定させるためには所得額を把握する必要がありますが、そのためには1年間に行った取引履歴を全て取得したうえで、それぞれの取引における損益を算出して集計しなければなりません。

膨大な量の取引履歴を収集するだけでも手間がかかる作業となりますが、さらに損益計算を行うためには仮想通貨で記録された取引をそれぞれの時点におけるレートで日本円に換算する必要もあり、これらを手作業で行うことはあまり効率的とは言えません。

そこで頼りになるのが、仮想通貨専門の損益計算ツール「クリプタクト」です。

「クリプタクト」であれば、国内外90カ所以上の仮想通貨取引所からの取引履歴取得に対応しているだけでなく、19,000銘柄以上の仮想通貨や法定通貨の時価情報も保有しているため、ガイドに沿って設定していくだけで自動的に損益計算を行うことが可能となっています。

また、汎用性の高い「カスタムファイル」によるデータ取込も可能なほか、DeFi取引やNFT取引などのパターンに応じたガイドも充実しているため、仮想通貨取引全般をワンストップで管理できる点も大きなメリットと言えるでしょう。

「クリプタクト」では、基本機能を無料でお試しいただけるプランも用意されていますので、イーサリアムなどの税金計算にお悩みの方は、ぜひこの機会にお試しください。