仮想通貨投資に慣れている方の中には、より多くの取引銘柄を求めて海外取引所の「Bybit」を利用してみたいと考えている方もいることでしょう。
この記事では、Bybitを利用中の方やこれから利用しようと考えている方に向けて、仮想通貨取引所Bybitの入出金や取引方法など、実際の使い方を画像付きでわかりやすく解説していきます。
Bybitを利用する際の注意点についてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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Bybit(バイビット)とは?
Bybit(バイビット)は、海外仮想通貨取引所のなかでも仮想通貨の取扱銘柄数が豊富なことで知られる取引所です。
ただし、現時点では日本において暗号資産交換業者の登録を受けていないため、日本向けのサービスは無許可で営業されている状態です。(日本で暗号資産交換業者の登録を受けずに暗号資産交換業を営むことは違法です。 )未登録の取引所を利用する事自体は法令に違反するわけではありませんが、万が一の際、国による利用者保護の枠組みからは外れた状態で投資を行うことになる点は十分に理解しておく必要があるでしょう。
※実際に2023年3月には金融庁からBybitに対して警告が行われましたが、その後も公式サイト・公式アプリともに日本語でのサービス提供が続けられており、現在でも日本人に対する利用制限等は行われていません。
Bybitの使い方①登録方法
Bybitで取引をするには、アカウント登録を行う必要があります。
ここでは、アカウント登録の方法を画像付きで見ていきましょう。
なお、以降に掲載されているBybitのブラウザ版およびアプリ版のスクリーンショットは、情報提供のために使用しています。これらの画像の著作権はアプリの開発者に帰属します。
登録に必要なもの
Bybitのアカウント登録は、PCまたはスマホを通じてオンラインで行うことができます。
登録を始める前に、以下のものを用意しておきましょう。
● 携帯電話番号、メールアドレス、Googleアカウント、Apple IDのいずれか
● 身分証明書(マイナンバーカード・運転免許証・パスポート等)
Bybitでは携帯電話番号またはメールアドレスを使ってアカウント登録ができます。また、GoogleアカウントまたはAppleIDと連携する形で登録することも可能です。
なお、携帯電話番号についてはSMSを受信できる必要がありますので注意しましょう。
登録の流れ
Bybitに登録するには、まずは公式サイトにアクセスしましょう。
※もしも日本語で表示されていない場合は、画面右上の地球儀マークから言語を「日本語」に変更することができます。
Bybitの登録には、PCのブラウザから行う方法の他に、スマホアプリをダウンロードして行う方法もあります。
スマホアプリをダウンロードしたい場合は、公式サイト下部のリンクからアプリストアを開いてダウンロードしましょう。
Bybitの口座開設は、PCブラウザ・スマホともに次のような流れとなります。
● STEP1. アカウントの作成
● STEP2. 本人確認書類の提出
● STEP3. 二段階認証の設定
いずれもオンラインで完結し、審査は通常1時間ほどで完了します。
具体的な手順はこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
Bybitの使い方②入金方法
それでは、Bybitの具体的な使い方として、入金方法から見ていきましょう。
現状、Bybitを日本から利用する場合は法定通貨の入金サービスが利用できません。
しかし、Bybitでは法定通貨の入金以外にも便利な入金方法が複数用意されています。
● 仮想通貨の入金
● ワンクリック購入
● P2P取引
それぞれの使い方を見ていきましょう。
仮想通貨の入金
国内仮想通貨取引所の口座や、自分のウォレットに保管している仮想通貨を、Bybitに送金して入金することができます。
PCブラウザの場合は、画面上部メニューの「暗号資産を購入」から「暗号資産を入金」をクリックします。
スマホアプリの場合は、画面下部のメニューから「資産」ボタン、画面中央部の「入金」ボタン、続いて表示される画面で「暗号資産を入金する」をタップしましょう。
入金したい通貨とネットワーク(チェーン)を選択すると、入金先のアドレスが表示されます。このアドレス宛に、指定したネットワーク(チェーン)で仮想通貨を送金することで、Bybitに入金することができます。
なお、送金する際には銘柄・ネットワーク(チェーン)・アドレスを間違えないように、よく確認しながら慎重に行うことをおすすめします。仮想通貨の送金先を間違えた場合、二度と取り戻せないことが一般的です。
QRコード読み取りが利用できるウォレットの場合はQRコードを、そうでない場合も、アドレスはコピー機能を使うなどして、正確な入力を心がけましょう。
ワンクリック購入
Bybitでは、クレジットカードを利用して仮想通貨を購入する方法も用意されています。
PCブラウザの場合は、画面上部メニューの「暗号資産を購入」から「ワンクリック購入」をクリックします。
スマホアプリの場合は、画面下部のメニューから「資産」ボタン、画面中央部の「入金」ボタン、続いて表示される画面で「JPYで購入する」をタップしましょう。
購入画面では、購入したい仮想通貨の銘柄と購入したい金額を指定します。
BankCard(クレジットカード)やApplePayなどの中から、利用したい方法を選択のうえ、「JPYで購入」ボタンを押すことで、仮想通貨を購入することができます。
なお、クレジットカードはVisa・Mastercard・JCBの国際ブランドに対応していますが、一部の発行会社のものは利用できないなどの制約があります。
具体的な情報はクレジットカード登録画面に表示されていますので、確認しながら利用可能なカードを登録するようにしましょう。
P2P取引
Bybitでは、ユーザー同士が直接取引して仮想通貨同士や仮想通貨と法定通貨を交換することができる、「P2P取引」と呼ばれるマーケットプレイスが用意されています。
PCブラウザの場合は、画面上部メニューの「暗号資産を購入」から「P2P取引」をクリックします。
スマホアプリの場合は、画面下部のメニューから「資産」ボタン、画面中央部の「入金」ボタン、続いて表示される画面で「P2P取引」をタップしましょう。
マーケットプレイスに出品されている一覧が表示されます。
希望する条件と一致するものを見つけて、「購入」ボタンを押しましょう。
案件ごとに指定されている上限額の範囲内で希望する取引金額を指定し、受け取り金額に問題がなければ「購入」ボタンを押します。
出品者が指定した支払い方法に沿って支払いを行うと取引が完了し、購入した仮想通貨がアカウントに追加されます。
なお、BybitのP2P取引にはさまざまな決済手段が用意されており、中には日本人にとってなじみの深いものも多くあります。
日本人が利用しやすい主な決済手段
● 銀行振込
● ApplePay
● LinePay
● PayPay
● セブンイレブン(コンビニ払い)
ただし、決済手段は売り手(広告の出稿者)が指定するものであるため、全ての通貨が希望の決済手段で購入できるとは限りません。取引前に、取引条件をよく確認するようにしましょう。
Bybitの使い方③取引方法
Bybitでは、仮想通貨の現物取引やレバレッジ取引、各種デリバティブ取引など多種多様な取引を行うことができます。
ここでは最も基本的な取引となる仮想通貨の現物取引を例に、取引方法をご紹介していきます。
仮想通貨の現物取引を行うには、PCブラウザの場合は画面上部メニューの「暗号資産を購入」から「現物取引」をクリックします。
スマホアプリの場合は、画面下部のメニューから「取引」をタップしましょう。
仮想通貨の取引画面が表示されます。
取引のペアは画面左上①の場所に表示されていますので、必要に応じて変更しましょう。
注文の「買い」と「売り」を変更したい場合は②のボタンをクリックします。
続いて③の欄では注文方法を選択することができます。
選択できる注文方法
● 指値注文(希望する価格を指定する注文)
● 成行注文(現在の市場価格で即座に取引する注文)
● 利食/損切(利確または損失を抑えるための注文)
● 条件付き(一定の条件が満たされた時に実行される注文)
● OCO(利確と損切を同時に注文して片方のみ実行される注文)
入力項目は注文方法によって異なりますが、指値注文の場合は④の欄に取引単価を入力し、⑤と⑥では取引したい数量を指定します。
最後に、入力内容に問題がない場合は⑦の「○○を買う」ボタンを押しましょう。 (売り取引の場合は「○○を売る」ボタン)
注文が発行され、成約すると仮想通貨の交換が行われ、取引が完了します。
Bybitの使い方④出金方法
最後に、Bybitから出金する方法について見ていきましょう。
PCブラウザの場合は、画面上部メニューのアカウントアイコンから「出金」をクリックします。
スマホアプリの場合は、画面下部のメニューから「資産」ボタン、画面中央部の「出金」ボタン、続いて表示される画面で出金を希望する仮想通貨をタップしましょう。
仮想通貨の出金画面が表示されます。
始めに、①の欄で出金したい仮想通貨を選択します。(スマホの場合は前のページで選択した銘柄が既に入力されています)
次に②のアドレス欄に、出金先のアドレスを入力してください。
なお、アドレスは1文字でも間違えると誤送金となり、大切な仮想通貨を喪失する可能性があります。
アドレス入力にはコピー&ペースト機能を活用するか、よく使う出金先はアドレス帳に登録しておくと良いでしょう。
続いて、③の欄で送金に使用するチェーン(ネットワーク)を選択します。チェーンの選択を誤った場合も正しく送金されませんので注意しましょう。
④の欄では、送金したい仮想通貨の数量を入力し、残高があるアカウント種類を選択します。
2本の矢印ボタンを押すことで残高を現物アカウント・資金調達アカウント間で移動することができますので、必要に応じて調整しましょう。
最後に⑤の「確定」を押すことで、送金の申請は完了です。
初めて送金するアドレスの場合はメール認証とGoogle認証が求められるため、画面の指示に沿って認証コードを入力しましょう。
Bybitを使う際の注意点
さまざまな機能な利用可能なBybitですが、利用する際にはいくつかの注意点もあります。
初めて行う取引は慎重に
通常の仮想通貨現物取引やシンプルな証拠金取引、ステーキングサービスなどは国内仮想通貨取引所でも良く目にするものですが、Bybitではこれらに加えて複雑なデリバティブ取引や仕組商品、暗号資産ローンなどさまざまなサービスが提供されています。
多くの場合、こうした複雑な取引を使いこなすには専門的な知識が必要になりますが、Bybitではメニューの中に通常の取引と同じように並んでいるため、つい試してみたくなるかもしれません。
しかし、投資である以上、仕組みを理解していないものに資金を投じるのは避けるべきです。
初めての取引種類を検討する際には、まずはその仕組みやリスクをしっかりと確認し、理解できない場合は投資は避けるべきでしょう。
レバレッジのかけすぎに注意
Bybitでは証拠金取引において最大100倍ものレバレッジをかけて取引を行うことが可能です。
手元に100ドルしか無い状態で、最大10,000ドル分の投資を行うことができるため、少ない元手で非常に大きな利益を追求することができる一方で、リスクも100倍になることを意味しています。
投機性が非常に高いため、日本国内の事業者では仮想通貨の証拠金取引のレバレッジは2倍までと法令で定められているほどです。
Bybitでレバレッジ取引を行う際は、無くなっても生活に支障がない余剰資金を使うなど、リスクをとりすぎないように十分に注意しましょう。
海外取引所の利用でも税金の支払いは必要
Bybitは海外で運営されている仮想通貨取引所ですが、日本人が日本から利用して利益を得た場合は、日本の税制に基づいて税金を納める必要があります。
また、「海外取引所の利益は確定申告しなくてもバレない」と考えている人が散見されますが、これも大きな間違いです。
日本は世界各国と租税条約を締結しており、必要に応じて外国の税務当局へ情報の収集や提供を要請することができます。そのため、申告漏れや所得の隠蔽は必ず発覚すると考えた方が良いでしょう。
税務調査によって申告漏れや所得の隠蔽が発覚した場合、加算税や延滞税などの重い追徴課税が課せられる可能性があります。
海外取引所の取引についてもしっかりと取引履歴を管理し、正確な確定申告を行うように心がけましょう。
まとめ
Bybitは幅広い取引種類や豊富な取り扱い銘柄によって、取引の幅を広げたい投資家に人気の海外取引所です。
しかし、たとえ海外取引所の利用であっても日本から取引を行って得た利益は、正確に計算したうえ確定申告を行わなければなりません。
仮想通貨の税金計算はもともと複雑なものですが、特に海外取引所を利用した場合は、全ての取引を円換算しながら損益計算する必要があるため、手作業では非常に困難を伴います。
そこで便利なのが、仮想通貨専門の損益計算ツール「クリプタクト」です。
「クリプタクト」であれば、画面のガイドに沿って簡単な操作を行うだけでBybitを含めた各仮想通貨取引所の取引履歴を取り込み、確定申告に利用できる日本円換算の 損益計算が自動的に算出されるため、税金対応の手間と時間を削減することができます。
また、「クリプタクト」のヘルプセンターでは各取引所別に詳細なガイドも用意されており、Bybitはもちろん国内外の幅広い取引所の利用者を強力にサポートしています。
「クリプタクト」には基本機能を無料で試せるプランも用意されていますので、この機会にぜひお試しください。