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これから仮想通貨投資を始めようか迷っている方の中には、 
「仮想通貨投資に興味があるけど、大きな金額は持っていない」、「実際に投資を始めるにあたって、いくらから買えるのか知りたい」 
このような疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。

この記事では仮想通貨投資を始めるにはどの程度の金額が必要なのか、主要な取引所別の最小購入額をご紹介するとともに投資金を500円用意した場合と1万円用意した場合のシミレーションについてもご紹介していきます。

目次

  1. 仮想通貨はいくらから買える?
  2. ビットコインを500円、または1万円買ったらどうなる?
  3. 仮想通貨の少額投資をする際の注意点
  4. まとめ

仮想通貨はいくらから買える?

仮想通貨を初めて購入する人にとって、「いくらから買えるのか」というのは大きな関心事でしょう。

仮想通貨といえば、ビットコイン(BTC)の価格が一時1,000万円を超えるなど、高額なイメージを持たれる事が少なくありませんが、実際には数百円程度の小額からでも仮想通貨を購入することは可能です。

どういうことなのか、詳しく見ていきましょう。

仮想通貨取引の基本単位

基本的に仮想通貨は、小数点以下の単位でも取引することができます。

例えばビットコイン(BTC)の場合、小数点以下8桁が最小単位とされており、この単位を「satoshi」と呼びます。

1ビットコイン(BTC)の価格が数百万円であっても、1satoshi(1億分の1BTC)であれば1円未満という計算になります。

このように仮想通貨はその技術上、非常に細かい単位で取引することが可能なのです。

日本円での最低購入額の目安

それでは、実際にビットコインはいくらから購入できるのでしょうか。

結論から述べると、最低1円からでもビットコインを購入することは可能ですが、全ての取引所がそうというわけではありません。

ビットコイン自体は1satoshi単位で送金や受け取りができますが、仮想通貨取引所ごとに最低取引単位が設定されているケースが多いのです。

最低取引単位は「0.0001BTC単位で取引できます」というように仮想通貨の単位で定められている場合もあれば、「最低500円から取引できます」のように日本円で定められている場合もあります。

主要国内取引所の最小購入額

たとえば主要国内取引所における、ビットコインの最小注文数量は以下の通りです。 
なお、わかりやすいよう、ビットコイン価格を1BTC = 900万円とした場合の円換算も()内に記載しています。
Coincheck以外、仮想通貨の単位で定められてます。また取引所と販売所では異なる点には注意が必要です。

販売所方式

 最小注文数量
bitFlyer0.00000001 BTC(約0.09円)
Coincheck500円(相当額)、0.001 BTC相当額
GMOコイン0.00001 BTC(約90円)
bitbank0.00000001 BTC(約0.09円)

取引所方式

 最小注文数量
bitFlyer0.001 BTC(約9,000円)
Coincheck0.001 BTC(約9,000円) 以上 かつ 500円(相当額)以上
GMOコイン0.0001 BTC(約900円)
bitbank0.0001 BTC(約900円)

※2024/9/26時点の情報です。
参考: 
bitFlyer: 注文数量について 
Coincheck|注文数量について 
GMOコイン|取引所販売所 
bitbank|取引ペアおよび注文単位


このようにビットコインの最小購入額・取引単位ともには1satoshi(1億分の1BTC)に指定されているためいることが多いため、最低1円から仮想通貨投資を始めることが可能です。

とはいえ、1円分のビットコイン(11satoshi、0.00000011BTC)を購入して多少値上がりしたとしても、それだけでは少額すぎて日本円の利益は見込めません。実際に1円単位で投資をしたい場合は、コツコツと積立投資を行うなどして、投資額を増やしていく必要があるでしょう。

ビットコインを500円、または1万円買ったらどうなる?              

投資予算が500円の場合と1万円の場合におけるシミュレーションをご紹介します。

なお、ここではbitFlyerでの規定を事例に、購入時のビットコイン価格を1BTC = 900万円、売却時のビットコイン価格を990万円に値上がりしていたとしてシミレーションしてみます。 
実際のレートは日々変動しておりますのでご注意ください。

少額売買のシミュレーション

販売所方式

 予算500円の場合予算1万円の場合
価格900万円での 
購入数
0.00005555BTC(約500円)0.00111111BTC(約1万円)
価格990万円での 
売却額
549円10,999円
売却益49円999円

                                       

取引所方式

 予算500円の場合予算1万円の場合
価格900万円での 
購入数
最小購入額未満のため購入できない0.001BTC(約9,000円)*
価格990万円での 
売却額
9,900円*
売却益900円*


*実際には取引手数料が差し引かれます

仮想通貨の少額投資をする際の注意点

小額投資はリスクを小さく抑えて気軽に始められる一方で、小額であるが故の注意点も存在します。それぞれ見ていきましょう。

入出金手数料に注意

仮想通貨取引所によっては、日本円の入金・出金の際に手数料がかかる点に注意が必要です。

特に少額投資は利益の規模も小さいため、入出金手数料が大きい場合はそれだけで利益が無くなってしまう恐れもあります。

主な国内取引所における日本円の入出金手数料は次のとおりです。

取引所日本円入金手数料(税込)日本円出金手数料(税込)
bitFlyer住信SBIネット銀行からのクイック入金:無料 
その他のクイック入金:330円
三井住友銀行への出金 
 3万円未満:220円 
 3万円以上:440円 
その他の銀行への出金 
 3万円未満:550円 
 3万円以上:770円
コインチェックコンビニ入金 
 3万円未満:770円 
 3万円以上30万円以下:1018円 
クイック入金 
 3万円未満:770円 
 3万円以上50万円未満:1018円 
 50万円以上:入金額×0.11% + 495円
日本円出金:407円
GMOコイン即時入金:無料 
振込入金:無料(振込手数料は本人負担)
出金:無料 
大口出金:400円
bitbank無料(振込手数料は本人負担)3万円未満:550円 
3万円以上:770円

※2024/9/26時点の情報です。

上記のように、日本円の入金時と出金時における手数料の水準は、仮想通貨取引所によってまちまちです。

取引所の良し悪しは入出金手数料だけで決まるものではありません。しかし、小額投資の場合はこのようなコストが大きな影響を与える場合があるため、あらかじめしっかりと確認しておくことをおすすめします。

約定代金の端数切り上げに注意

仮想通貨取引における約定代金の端数切り上げについても、注意が必要です。

約定代金とは取引が成立した際に発生する金額、すなわち仮想通貨の価格に売買数量をかけた取引金額のことです。

仮想通貨の少額投資を行う場合、売買数量を小数で指定することで、約定代金にも小数点以下の数値が発生する場合があります。

(例:価格900万円のビットコインを数量指定で0.00000001だけ購入した場合、約定代金は0.09円)

このような場合、多くの取引所では約定代金の端数を切り上げる仕様になっていることが一般的です。つまり、1円未満の計算が1円として処理されるため、実際の購入単価が割高になってしまうというものです。

通常の取引ではほとんど無視できる誤差ですが、少額投資においては投資のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

あまりにも少額すぎる投資は、このような端数処理による損失も発生する点を念頭に置いておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では、仮想通貨投資をいくらから始めることができるのかについて、主な取引所の例を参考にご紹介してきました。

少額投資においては日本円の入出金手数料などのコストも、投資パフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。

これから仮想通貨取引所に口座を開設する場合は、ご自身の投資スタイルにあった取引所を選ぶことで、ストレスの少ない仮想通貨投資を行うことができるでしょう。

なお、仮想通貨投資を通じていくらの利益を得たのかを確認したい場合は、損益計算ツールの活用がおすすめです。

仮想通貨専門の損益計算ツール「クリプタクト」であれば、仮想通貨取引所の取引履歴を取り込むことで、簡単かつ自動的に実現損益(実際に発生した損益)や含み損益(評価損益)を把握することが可能です。

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