「The Sandbox(サンドボックス)」は、メタバースやNFTの分野で注目を集めるブロックチェーンゲームです。最近では仮想通貨SANDの価格の変動も激しく、その話題性から気になっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、The Sandboxの基本情報や始め方を解説するとともに、収益化の仕組みや今後の将来性についても初心者向けに分かりやすくご紹介していきます。
The Sandbox(サンドボックス)・仮想通貨SAND(サンド)とは?
「The Sandbox(サンドボックス)」は、ブロックチェーン技術を活用したオンラインゲームで、仮想空間内で自由にコンテンツを作成・販売したり、他のユーザーと交流したりできるメタバースプラットフォームです。
土地(LAND)やアイテム(ASSET)といったデジタル資産がNFT(非代替性トークン)として管理されているため、プレイヤーはこれらの資産を売買して利益を狙うことも可能です。
仮想空間で「土地」を活用したゲーム・コンテンツ作成を高い自由度で行えるうえ、注目度の高いメタバース・Web3(3.0)分野であることから、近年では個人のプレイヤーやクリエイターだけでなく、多くの企業もSandbox内にコンテンツを展開しています。
ゲームメーカーのUbisoftやスクウェア・エニックス、仮想通貨取引所大手のBinanceなどがSandBoxに参加しているほか、直近では人気アニメ「進撃の巨人」の公式コンテンツも公開されて注目を集めました。
そして、Sandboxのプラットフォームで特に重要な役割を担うのが仮想通貨「SAND(サンド)」です。
SANDはゲーム内通貨として有料コンテンツのプレイ料金やアイテム(ASSET)の売買、土地の購入やレンタルなどさまざまな活動に利用できるうえ、仮想通貨として取引所で売買することも可能です。
最近では2024年12月初旬にSAND価格が高騰し、2021年のピーク時ほどではないものの、約2年ぶりとなる高水準を記録したことが話題となりました。
Sandboxはオンラインゲームであると同時に、メタバース空間における独自の経済圏を提供するプラットフォームであるとも言えるでしょう。
The Sandboxの始め方
それでは、実際にSandboxを始めるにはどうしたらよいのでしょうか。
具体的な手順について見ていきましょう。
仮想通貨ウォレット(MetaMaskなど)を導入
Sandboxで仮想通貨SANDを使ったり、土地(LAND)やアイテム(ASSET)を売買、保有したりするためには、Web3(3.0)に対応した仮想通貨ウォレットが必要です。
もしまだ仮想通貨ウォレットを作成していない場合は、Sandboxを始める前に用意しておきましょう。
Sandboxでは複数のウォレットに対応していますが、その中でもよく使われているのがMetaMask(メタマスク)です。この記事ではMetaMaskを利用するケースに基づいてご紹介していきます。
MetaMaskのウォレット作成方法についてはページ下部の関連記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
なおMetaMaskはPCとスマホどちらでも作成することができますが、Sandboxは現状PCでのみプレイすることができます。
そのため、MetaMaskもPCのWebブラウザにインストールした方が円滑に利用できます。
なお、以降ページに掲載しているスクリーンショットは、情報目的のために使用しています。画像の著作権は運営会社(バカサブル・グローバル)に帰属します。
The Sandboxのアカウント作成
Sandboxのアカウントは、公式サイトから作成することができます。
はじめに、MetaMaskがインストールされているWebブラウザでSandboxの公式サイトを開き、画面右上の「アカウント作成」をクリックします。
サインイン方法の選択肢が表示されます。
いずれの方法でもアカウント作成ができますが、ここではMetaMaskを使ってアカウント作成する手順をご紹介します。
「ウォレットを接続して続ける」をクリックし、続いて表示される画面で「Metamask」を選択してください。
MetaMaskが自動で起動するため、画面に表示された内容を確認のうえ承認を行うことで、Sandboxの公式サイトと仮想通貨ウォレットが接続されます。
続いて、アカウントのユーザー名、メールアドレス、パスワードを入力し、「私は人間です」にチェックを入れたうえで「アカウントを作成」ボタンをクリックしましょう。
続いて表示される画面では、「自分のアバターを見る」をクリックします。
ランダムで作成されたアバターが表示されます。
アバターは「スタイルをランダムに変更」をクリックすることでランダムに再作成することができますし、アカウント作成後にプロフィール画面から編集することもできます。
アバターを決めたら「次へ」をクリックしましょう。
以上でSandboxのアカウント作成は完了です。
なお、Sandboxには本人確認(KYC)のプロセスも用意されています。本人確認(KYC)を行わなくてもSandboxをプレイすること自体は可能ですが、Sandboxの報酬の受け取りやLAND新規販売時の購入は、本人確認(KYC)を実施したアカウントのみが行えます。
公式サイトにログインした後、アカウント画面で「認証スタート」ボタンをクリックし 、本人確認(KYC)の手続きを行いましょう。
The Sandboxのインストール
続いて、Sandboxのプレイ用ソフトウェアをPCにインストールしましょう。
アカウント作成が完了すると、ブラウザの画面はSandboxの公式サイトにログインした状態になっています。
画面右上の「ダウンロード」をクリックすることで、ソフトウェアがダウンロードされます。
なお、SandboxのソフトウェアはWindowsとMacOSに対応しています。
ダウンロードが完了したらインストーラーを起動し、Sandboxをインストールしましょう。
ゲームにログインする
インストールしたSandboxを起動すると、Webブラウザが開きログイン画面が表示されます。登録したアカウント情報でログインしましょう。
ログインが完了すると、Sandboxの世界に降り立つことができます。
キャラクターは「W」「A」「S」「D」キーで移動でき、「E」キーで話かけるなどのインタラクト、「I」キーでインベントリやマップの表示が行えます。
「Esc」キーでメニュー画面を開くことができ、「OPTIONS」からキー割り当てなどの設定を閲覧・変更できますので、より詳細な操作方法を確認したい場合は開いてみると良いでしょう。
またゲームを終えたい時は、「QUIT TO DESKTOP」をクリックすることでSandboxを終了することができます。
なお、現状Sandboxのプレイ画面は日本語に対応していません。
英語が苦手な場合は、カメラ翻訳サービスなどで画面上の英文を翻訳するなどの工夫をする必要があるでしょう。
The Sandboxでの稼ぎ方
Sandboxでは、一般のプレイヤーとしてさまざまなコンテンツを楽しめるだけでなく、クリエイターとしてコンテンツを生み出したり、NFTを取引するなどして利益を狙うことも可能です。
ここでは、Sandboxでの代表的な稼ぎ方について見ていきましょう。
SANDや各種NFTの売買
最も基本的な稼ぎ方として挙げられるのが、SANDや各種NFTの売買取引です。
まず、仮想通貨SANDはbitFlyerやCoincheck、バイナンスジャパンなどの取引所で取り扱われているため、日本人でも簡単に取引することができます。価格が安いときに購入し、高騰したタイミングで売却することで、売買益を狙うことが可能です。
一方、NFT取引ではアイテム(ASSET)や土地(LAND)を活用します。これらのNFTはOpenSeaやCoincheck NFTといったプラットフォームで売買できます。
ただし、仮想通貨とは異なりNFTは取引相手が見つかるまで売却が難しい場合があるため、注意が必要です。
アイテム(ASSET)の作成・販売
Sandboxでは、ゲーム内で利用できるアイテム(ASSET)を作成してNFTとして販売することもできます。
アイテム(ASSET)は「VoxEdit」というツールを使って誰でも自由に作成することができ、NFTとしてマーケットプレイスに出品することが可能です。
VoxEditはSandboxの公式サイトから無料でダウンロードできるため、初期費用を抑えながら利益を狙える方法と言えるでしょう。
ゲームの作成・公開
Sandboxでは、オリジナルのゲームを作成して稼ぐことも可能です。
公式サイトから「Game Maker」と呼ばれる開発ツールをダウンロードすることで、誰でも無料でゲームを作成することができます。
「Game Maker」は無料で使えるうえ、プログラミングなどの専門的な知識がなくともゲーム制作ができるように作られています。
ゲーム内に登場させるキャラクターやアイテムなどは「VoxEdit」で自作することもできますし、他のユーザーが作成したボクセルモデルを購入して使うことも可能です。
作成したゲームに料金を設定することで収益化することが可能ですが、公開するためには土地(LAND)が必要になります。
ゲーム制作にかかる時間も含めてある程度の初期投資が必要になる方法ですが、オリジナルゲームのアイデアがある人にとっては魅力的な方法と言えるでしょう。
「土地(LAND)」への「不動産投資」
Sandboxの土地(LAND)はNFTとして発行され、全体で166,464マスという限られた資産となっています。
それぞれのLANDでは幅・長さがおよそ96メートルに相当するゲームマップを配置することができ、隣接する土地を組み合わせることでさらに広い区画(ESTATE)を形成することも可能です。
The Sandboxより
LANDにはゲームやコンテンツを配置して収益を得る方法に加え、他のユーザーに貸し出して収益化する運用も可能です。この仕組みは、現実の不動産投資に似たモデルであるため、メタバース上の「不動産投資」を行う投資家も少なくありません。
全体マップ上では自分のLAND(またはESTATE)にロゴを表示することもできるため、企業などがプロモーション目的で土地(LAND)を保有しているケースもあります。
ただし、LANDの購入には初期費用が必要であり、その価値はメタバース市場の需要や流行に大きく左右されます。
それでもSandboxの将来性に期待して有限な資産を確保しておきたい方にとっては、有力な選択肢の一つと言えるでしょう。
The Sandboxおよび仮想通貨SANDの将来性
Sandboxは、ゲームでありながらもメタバース上でユーザーがサービスを作成・提供したり、仮想通貨SANDを使って支払いを行うといった経済行為が可能な独自の経済圏を形成しています。こうした特徴により、個人や企業が自由に経済活動を展開できるプラットフォームとして注目を集めています。
その基盤となっているのがNFTです。NFT市場は、デジタル資産の所有権を証明する技術として成長を続けており、市場調査会社MarketsandMarkets社によれば、2027年までに市場規模が年平均35%のペースで成長することが見込まれています。
このようなNFT市場の拡大は、土地(LAND)やアイテム(ASSET)をNFTとして活用するSandboxにとっても追い風となることが考えられます。
仮想通貨SANDの価格は2021年に記録したピーク価格と比較すると低い水準で推移しているものの、話題性のあるコンテンツ追加などのトピックに応じて価格が上昇する動きも見られます。
Sandboxではスマホ版アプリの開発を示唆するSNSの投稿なども行われており、継続的な利便性向上や魅力的なコンテンツの追加などによって、市場の注目を維持し続けることが重要な要素となるでしょう。
まとめ
この記事では、Sandboxの基本情報や始め方、収益化の仕組みや今後の将来性についてご紹介してきました。
Sandboxはゲームでありながらもさまざまな経済行為を行えるプラットフォームであるため、SANDやNFTを通じて利益を得た場合には税金の申告が必要になります。
納税額を算出するためには、1年間に行ったSANDやNFTの全ての取引に対して損益計算を行ってその結果を合算する必要がありますが、これらの計算を日本円に換算しながら手作業で行うのは非常に負担が大きくなってしまいます。
そこで便利なのが、仮想通貨専門の損益計算ツール「クリプタクト」です。
「クリプタクト」であれば、国内外130カ所以上の仮想通貨取引所からの取引データ取り込みに対応しているほか、ブロックチェーンからのデータ読み込みによってOpenSeaなどで行うオンチェーンのNFT取引も自動識別することができます。
そのため、仮想通貨やNFT取引などの損益計算を自動で行うことができ、税金に関する作業負担を大幅に軽減することが可能なのです。
こうした機能は全て無料のFreeプランで利用することができますので、ぜひこの機会にお試しください。