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BitLending(ビットレンディング)は、仮想通貨を貸し付けて「貸借料」を得られるレンディングサービスです。
東京都港区の「株式会社 J-CAM」が運営しており、高い利率が特徴ですが、使い勝手や安全性などの面が気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事ではBitLendingの基本から登録方法、貸出手順、利用時の注意点まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
目次 |
BitLending(ビットレンディング)の概要
ビットレンディングは日本企業による日本国内向けの仮想通貨レンディングサービスです。
ビットコイン(BTC)などの仮想通貨を貸し付けることで、年利最大約10%もの利息を得ることができます。
2022年にサービスを開始してから徐々に取り扱い通貨も増やしており、記事執筆現在ではステーブルコインも含めて7種類の仮想通貨を貸し出すことが可能です。
BitLendingで貸出可能な仮想通貨
BTC・ETH・USDT・USDC・DAI・XNK・XRP |
貸し出しは最短で1カ月から行うことができ、随時解約を申し出ることで元本と利息の合計額が返還されます。
一方で解約をしなければ、利息を含めて自動で複利運用が継続するという仕組みです。
運用開始の手数料や払い戻しの手数料などもないため、初心者にもわかりやすいシンプルなサービスと言えるでしょう。
BitLending(ビットレンディング)の使い方①登録方法
BitLending(ビットレンディング)を使い始めるには、口座開設を行う必要があります。
口座開設に必要なものは次のとおりです。
● メールアドレス
● 本人確認資料(運転免許証・マイナンバーカードなど)
● 本人確認用のカメラ付きスマートフォン
それでは、具体的な手順について見ていきましょう。
まずはじめにBitLending(ビットレンディング)の公式サイトを開き、トップページで「新規登録」をクリックします。
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メールアドレスの入力フォームが表示されますので、アカウントに使用したいメールアドレスを入力し、「新規登録」ボタンをクリックしましょう。
なお、このメールアドレスは登録後のログインIDとして使用されるほか、ログイン認証コードの受け取りにも使用します。
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続いて会員申込フォームが表示されますので、画面の項目に沿って入力していきましょう。
主な入力項目
氏名、生年月日、住所、携帯電話番号、国籍、パスワード
入力が完了したら、画面下部の「入力内容確認」ボタンをクリックします。
確認画面で入力内容に誤りが無いか確認し、「この内容で申し込む」をクリックしましょう。
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登録したメールアドレス宛に本人確認手続きの案内が届きます。
メールを開き、「本人確認」ボタンをクリックします。
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本人確認手続きは、カメラ付きスマートフォンで実施します。
メールをPCで開いて「本人確認」ボタンをクリックした場合は画面上にQRコードが表示されますので、スマホで読み取って本人確認画面を開きましょう。
画面の案内に沿って本人確認書類を選択のうえ、本人確認書類の撮影、本人の顔写真の撮影を行います。
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全ての撮影が完了すると、本人確認の審査が開始されます。
審査は即日完了するケースもありますが、最大3営業日程度かかる場合もあります。審査完了のメールが届くまで待ちましょう。
審査完了メールが届いたら、BitLending(ビットレンディング)の登録は完了です。
BitLending(ビットレンディング)の使い方②仮想通貨の貸出手順
続いて、実際にBitLending(ビットレンディング)に仮想通貨を貸し出す手順について見ていきましょう。
BitLending(ビットレンディング)の公式サイトからログインすると、ユーザーのダッシュボードが表示されます。
新規に貸し出す場合は、画面上部の「暗号資産を貸し出す」またはメニュー欄の「貸出申込」をクリックしましょう。
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受付中の仮想通貨の一覧と、数量の入力欄が表示されます。
貸し出したい仮想通貨の入力欄に希望する数量を入力します。貸し出しには最低数量が定められており、入力欄下部に表記されています。仮想通貨の銘柄毎に異なりますので注意してください。
入力を終えたら、「入力内容確認」ボタンをクリックしましょう。
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申込内容の詳細と、貸出用のアドレスが表示されます。
このアドレスに仮想通貨を送金することで、BitLending(ビットレンディング)に仮想通貨を貸し出すことができます。
仮想通貨取引所の口座から送金する場合など、トラベルルールに基づく情報入力が必要な場合は、画面右側に記載されている情報を参考にすると良いでしょう。
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なお、仮想通貨を送金する際は、ウォレットアドレスとネットワークを間違えないように注意が必要です。
仮想通貨の仕組み上、誤送金をしてしまうと基本的にその仮想通貨を取り戻すことは困難です。送金の操作は自己責任となりますので、送金時は細心の注意を払って送信内容を確認するようにしましょう。
BitLending(ビットレンディング)を利用する際の注意点
いつでも簡単に仮想通貨を貸し出すことができるBitLending(ビットレンディング)ですが、利用する際には意識しておくべき注意点も存在します。
それぞれ見ていきましょう。
日本の金融庁に登録されていない
日本では、仮想通貨に関連した事件や事故を教訓に、仮想通貨を預かったり取引を仲介する企業には「暗号資産交換業者」として金融庁の登録を義務付けています。この登録には、顧客資産の分別管理や国への報告義務など厳しい規制を満たす必要があり、国内で営業している仮想通貨取引所は基本的にこの基準をクリアして営業しています。
一方、BitLending(ビットレンディング)の運営元である株式会社 J-CAMは「暗号資産交換業」の登録を受けていません。
ただし、Bitlendingが暗号資産交換業に該当するかという点と貸金業に該当するかという点について、資金決済法第2条第7項で規定ではどの要件にも該当しないため、暗号資産交換業には該当しないものと考えられています。また、現在の貸金業法で規定されている貸金業には該当せず、貸金業法の規制は受けないと考えられます。
未登録であることで法律的に問題があるわけではないとされていますが、 「暗号資産交換業」の規制水準を満たしていない点は、信頼性や安全性の面でリスクと判断される場合もあるでしょう。
仮想通貨の貸し出しを検討する際は、許容できるリスクバランスを考えながら判断することが大切です。
価格変動により元本割れのリスクがある
レンディングのサービスは貸した仮想通貨に利息が加わって返ってくるため、元本割れのリスクがないように感じてしまう人もいるかもしれませんが、これは誤りです。
仮想通貨には価格変動リスクがありますので、貸している期間中に仮想通貨の価格が低下した場合は、日本円換算では貸出前の価値を下回る元本割れを起こす可能性があります。
さらに、レンディングには「借り手の信用リスク」も存在します。
例えば、BitLending(ビットレンディング)の運営元が経営悪化や破綻などを起こした場合、貸し出した仮想通貨が戻ってこないリスクも存在するということです。
銀行預金のように、国の制度によって保護されているわけではない点を十分に留意しておく必要があるでしょう。
解約しても払い戻しに時間がかかる
BitLending(ビットレンディング)へ貸し出した仮想通貨は、開始から1ヶ月経過したらいつでも返還請求ができるようになります。
ただし、返還請求を行ったらすぐに払い戻されるわけではない点に注意が必要です。
返還請求は「即時返還」と「月末返還」の2種類から選択でき、「即時返還」の場合は返還請求から7営業日以内、「月末返還」の場合はその月の月末から7営業日以内に払い戻しが行われます。
なお、「即時返還」の場合はその月の貸借料は受け取れません。
返還タイミング | 貸借料 | |
即時返還 | 返還申請から7営業日以内 | 返還申請した月の貸借料は受け取れない |
月末返還 | 返還申請した月の月末から7営業日以内 | 返還申請した月の貸借料も含めて受け取れる |
このように払い戻しには時間がかかるうえ、返還請求の方法によっては受け取れる貸借料が減る場合もありますので、仕組みをよく理解した上で計画的に利用することが重要となるでしょう。
まとめ
この記事ではBitLending(ビットレンディング)の基本から登録方法、貸出手順、利用時の注意点などについて解説してきました。
さて、仮想通貨取引で利益を得ると考えなければならないのが税金の話です。
BitLending(ビットレンディング)で貸借料を得た場合、その所得は原則として「雑所得」に分類されます。
他の仮想通貨取引なども含めて1年間(1月1日〜12月31日)に行った全ての取引履歴に対して損益計算を行い、それらを合算して雑所得の合計額を算出しなければなりません。
仮想通貨は価格変動がありますので、損益計算は取引時点のレートに基づいて日本円換算をする必要もあり、手作業で行うのは負担が大きいのが実情でしょう。
仮想通貨専門の損益計算ツール「クリプタクト」を活用することで、こうした確定申告に向けた損益計算を自動化できます。
国内外130カ所以上の取引所・仮想通貨サービスの取引履歴データの取り込みに対応しているため、画面上の案内に沿って操作をするだけで自動計算の準備が整います。
もちろん、BitLending(ビットレンディング)からのデータ取り込みも可能なため、貸し出しの貸借料で得た損益を手間なく正確に算出可能です。
こうした機能は無料で使えるFreeプランでご利用いただけますので、ぜひこの機会にお試しください。